アストロスケールホールディングス、欧州大手と第2世代ドッキングプレート大型契約を締結

ビジネス 万年筆 メモ

■最大1000基超の衛星で使用見込み、軌道上サービス市場で存在感強化

 アストロスケールホールディングス<186A>(東証グロース)は11月7日8時、英国連結子会社Astroscale Ltdが欧州大手航空宇宙メーカーから軌道上サービス向け第2世代ドッキングプレートの大規模商業契約を獲得したと発表した。納品されるドッキングプレートは同メーカーが製造し、商業コンステレーション事業者が運用する低軌道衛星に搭載され、衛星運用終了後の除去(EOLサービス)を可能とするもので、規制対応やリスク低減に貢献する。契約は11月6日(英国時間)に合意・締結された。

 今回の受注は、宇宙ごみ除去など宇宙循環型経済の実現に向けた同社の技術と事業モデルが評価された結果であり、第2世代ドッキングプレートの採用拡大が軌道上サービス市場の成長を後押しする。対象衛星数は将来的に1000基を超える見通しで、同社のEOLサービス事業の成長基盤となる。同契約は単なる製品供給にとどまらず、軌道上サービスの商業利用拡大を象徴するものと位置付けられる。

 受注金額は2025年4月期連結売上収益の10%超とされるが、契約内容の詳細や顧客名は守秘義務により非開示である。納品は2027年4月期から段階的に開始され、2028年4月までに完了予定であり、収益は納品時に計上される見込みである。なお、同契約は2026年4月期の連結業績予想には影響を与えないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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