常陽銀行、高推論型のGoogle生成AI「Gemini 2.5 Pro」導入、本部業務の効率化へ

■最新情報を活用し企画・検討の質と速度を向上、地域還元も視野に

 めぶきフィナンシャルグループ<7167>(東証プライム)傘下の常陽銀行は11月7日、高推論型のGoogle生成AI「Gemini 2.5 Pro」の本部業務への導入を開始したと発表した。導入開始は10月21日であり、企画・検討業務に携わる本部行員を対象とする。インターネット上の最新情報に基づく高精度な応答が可能である点を評価し、業務の効率化・高度化を進める狙いがある。

 導入の背景には、同行本部の企画業務が市場動向、業界調査、新商品やサービス企画など、常に最新の膨大な情報に基づく判断を求められている実情がある。生成AI選定にあたっては、回答精度、要約力、日本語の自然さ、プログラミング対応力、クラウドのセキュリティ体制などを比較検討し、Geminiが最適と判断した。AIはリサーチの自動化、企画立案時のアイデア補完やリスク分析、競合サービス比較などに活用される。

 同行は今後、業務特性に応じた複数の生成AIを使い分ける方針であり、行内環境の整備や行員のリテラシー向上にも取り組む考えを示した。AI活用を通じて全行的な生産性の向上と安定した経営基盤の確立を目指すとともに、得られた知見を地域へ還元し、地域社会の持続的成長に貢献する姿勢を強調している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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