【株式市場】日経平均847円安、3日ぶり大幅反落、半導体安が重荷に

■キオクシアのストップ安で関連株に警戒感、業種別では21業種が下落

 11月14日、日経平均株価の前引けは847円29銭安の5万0434円54銭と大幅に反落した。3日ぶりの下落で、TOPIXも27.59ポイント安の3354.13と5日ぶりに下落した。前日の米国株式市場でNYダウが797ドル安と反落し、ハイテク株に売りが膨らんだ流れを受け、東京市場も軟調に推移した。特に人工知能(AI)や半導体関連株が売られ、キオクシア<285A>(東証プライム)のストップ安は投資家心理を冷やし、関連銘柄全体の警戒感につながった。

 東証プライム市場の売買代金は3兆4694億円、出来高は12億5389万株と商いが膨らんだ。値下がり銘柄は934と全体の58%を占め、値上がりは605銘柄だった。業種別では非鉄金属、機械、電気機器、情報・通信業など21業種が下落し、一方で鉱業や不動産など12業種が上昇した。市場では内需系の一角に出遅れ物色が入り、TOPPANホールディングス<7911>や東京建物<8804>が上昇率上位となった。

 半導体関連ではキオクシアのほか、荏原<6361>、JVCケンウッド<6632>、PKSHA Technology<3993>などが売られ、日経平均は一時1000円超下げる場面もあった。出来高上位ではジャパンディスプレイ<6740>が17億株超を商い、NTT<9432>やソニーフィナンシャルグループ<8729>が続いた。米金融当局者の発言で利下げ期待が後退し、ハイテク株中心に調整色が強まった。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る