名古屋電機工業、カルコパイライト太陽電池で国内初の道路設備実証を開始

■福岡県で次世代太陽電池の実証着手

 名古屋電機工業<6797>(東証スタンダード・名証メイン)は11月21日、道路情報板や道路監視カメラにカルコパイライト太陽電池を活用する実証実験を12月から福岡県内で開始すると発表した。国内初となる同実証は、福岡県「ペロブスカイト太陽電池等実証事業補助金」に採択された3社の一つとして実施するもので、同社は社会インフラを支える道路設備への応用に挑む。カルコパイライトは軽量・薄型で柔軟性に優れ、従来のシリコン系では設置が難しい場所にも導入できる特性を持つ。既設設備への後付けも容易で、公共空間における次世代エネルギー活用の新たな可能性を示す技術とされる。

 同社は将来的にペロブスカイト太陽電池とのタンデム化も視野に入れ、積層構造による高効率・高耐久の発電実現を見据える。今回の実証では福岡県内3か所(大牟田市・みやこ町・八女市)を対象に、発電量や耐久性、実運用における効果を検証する。単なる性能評価にとどまらず、将来的な道路設備のオフグリッド化、すなわち外部電源に依存しない独立電源化の可能性を探る点が特徴である。災害時や電源インフラが限定的な地域において道路設備が稼働を維持することは、交通安全や地域防災力向上に直結する重要課題とされ、次世代電源技術の社会実装に向けた一歩となる。

 結果は2026年3月までに取りまとめる予定で、補助金事業終了後も同社は継続的な検証と開発を続ける方針である。再生可能エネルギーの普及やエネルギー分散化が求められる中、道路という生活基盤で新技術を導入する意義は大きい。同社は道路情報提供システムを基盤とする企業として、次世代エネルギーの活用を通じて社会インフラの強靱化と地域社会の持続可能な未来づくりに寄与する姿勢を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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