大林組、力触覚技術『リアルハプティクス』で火薬装填作業を無人化

■親ダイ供給装置搭載で1名連続作業が可能に

 大林組<1802>(東証プライム)は1月20日、慶應義塾大学と共同で、力触覚技術「リアルハプティクス」を応用した自動火薬装填システムを改良し、切羽直下に作業者が立ち入らない状態での火薬装填作業の無人化を実現したと発表した。起爆用爆薬である親ダイの供給装置を新たに搭載し、オペレータ室から作業者1名で連続的な装填作業を行うことに成功した。

 山岳トンネル掘削では、岩石落下による肌落ち災害を防ぐため大型重機の遠隔化が進む一方、火薬装填や結線作業は高い危険性と繊細な手作業を伴うため自動化が困難だった。両者はリアルハプティクスにより力触覚を遠隔再現することで、2023年9月に自動火薬装填システムを開発し、2024年12月には実火薬装填と自律化にも成功していた。

 今回の改良では、親ダイ供給の機械化や脚線絡まり防止、ロボットアーム設置の工夫により装填範囲を拡大した。国土交通省関東地方整備局発注の新笹子トンネル工事での試行では、従来5名で行っていた作業を切羽から約50メートル離れた場所で1名が担当でき、安全性向上と省人化を確認した。今後は複数台運用や大型重機の自動運転連携、結線作業の自動化を進め、トンネル掘削作業のさらなる無人化を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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