【狙い場・買い場】イワキはチャート買い転換、薬品関連の好業績で見直し

狙い場・買い場

 イワキ<8095>(東1・1000株)は、ミニゴールデンクロスを示現。ジェネリック医薬品関連の好業績の低位銘柄として注目したい。

 同社は、医薬品・医薬原料商社で、健康に奉仕することをモットーに、グループ企業を通じて一般用医薬品および健康食品を薬局、薬店、ドラッグストアに、動物用医薬品を畜産農家や動物病院に供給しているほか、全国各地の医薬品卸と医療機関(病院、診療所、調剤薬局)に医療用医薬品などの供給をしている。また、医薬・香粧原料、化学品原料、食品原料などを国内の業者約1,000社から仕入れ、約3,000社の取引先に供給している。国内で調達不可能な原料は、海外のメーカーを調査・開拓して輸入しているほか、国内の高品質な商品の輸出も行っている。加えて、医薬品、化成品、食品、健康食品、化粧品、医療機器とあらゆる分野でメーカー機能を持ち、グループ企業と力を合わせ、高品質の自社開発品や高い信頼性を持つ受託加工品・OEM製品を市場に供給し続けている。

 今2016年11月期第1四半期業績実績は、売上高が127億5300万円(前年同期比1.9%減)、営業利益が1億6100万円(同78.4%増)、経常利益が1億5500万円(同11.3%減)、純利益が4100万円(同14.8%増)に着地。

 通期業績予想は、売上高が560億円(前期比1.0%増)、営業利益が8億5000万円(同51.9%増)、経常利益が9億円(同29.6%増)、最終損益が4億5000万円の黒字(同1億4300万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。年間配当予想は6円(第2四半期末3円、期末3円)継続を予定している。

 第1四半期は、医療用医薬品が外皮用剤を中心に販売好調だったほか、医薬品原料では、ジェネリック医薬品の大型品目への新規納入や、既存品への納入量の増加したため、第1四半期営業利益は第2四半期計画の1億3000万円(同67.3%減)を上回り順調に推移している。

 株価は、1月5日の年初来高値217円から2月12日に年初来の安値173円まで調整。4月11日安値175円と下げて下値を確認し、ミニゴールデンクロスを示現し、騰勢を強めつつある。50万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.48%)・1億0500万円を上限として、4月13日から7月4日まで自社株買いを実施することが、株価下支え要因として意識されるほか、PBR0.40倍と割り負け、配当利回り約3%と利回り妙味もソコソコあり、ジェネリック医薬品関連の低位出遅れ銘柄として水準訂正が期待されそうだ。(N)

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