【注目銘柄】福島工業は自律調整一巡して7月高値試す、17年3月期業績予想に上振れ余地

注目銘柄

 福島工業<6420>(東1)に注目したい。株価は7月の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡して切り返しの動きを強めている。17年3月期業績予想の上振れ余地を評価して7月高値を試す展開だろう。

 17年3月期第1四半期(4~6月)の連結業績は前年同期比16.1%増収、15.2%営業増益、2.4%経常増益、41.8%最終増益だった。営業外で為替差損益が悪化したため経常利益の伸びは小幅だが、ファーストフード、コンビニ、スーパーマーケット、ドラッグストア向けに、汎用業務用冷凍冷蔵庫、製氷機、ブラストチラー、冷凍冷蔵ショーケース、大型食品加工機、大型・小型パネル冷蔵設備など主力製品の販売が総じて好調に推移して2桁増収・営業増益だった。

 17年3月期通期連結業績予想は据え置いて、売上高が16年3月期比3.0%減の715億18百万円、営業利益が同6.6%減の70億77百万円、経常利益が同5.6%減の72億46百万円、純利益が同10.4%減の44億60百万円としている。減収減益予想だが、第1四半期の進捗率は売上高が25.7%、営業利益が26.1%、経常利益が24.0%、純利益が36.1%と順調な水準であり、通期業績予想に上振れ余地がありそうだ。

 株価は7月27日に上場来高値3735円まで上伸した。その後は利益確定売りで一旦反落したが、8月30日の直近安値3030円から切り返しの動きを強めている。今期予想連結PERは14倍近辺で割高感はない。自律調整が一巡し、17年3月期業績予想の上振れ余地を評価して7月高値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る