【注目銘柄】TOWAは大幅増益を好感して3日続伸、9月の年初来高値を試す展開へ

注目銘柄

■17年3月期第2四半期累計が計画超の大幅増益

 半導体モールディング装置最大手のTOWA<6315>(東1)は9日、181円高の1407円まで上げて3日続伸している。8日発表した17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績は計画超の大幅増収増益だった。減益予想から一転して大幅増益で着地した。通期予想も増額が濃厚であり、株価は9月の年初来高値を試す展開となりそうだ。

■通期予想も増額濃厚

 17年3月期第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比21.2%増の141億54百万円、営業利益が同54.9%増の19億68百万円、経常利益が同54.1%増の20億42百万円、純利益が同25.1%増の16億08百万円だった。期初計画(5月10日公表)に対して売上高は24億54百万円、営業利益は9億48百万円、経常利益は10億22百万円、純利益は6億88百万円上回り、減益予想から一転して大幅増益で着地した。中国半導体企業の積極的な設備投資によって中国市場での販売が大幅伸長し、韓国や台湾のOSATからの受注も堅調だった。

 通期連結業績予想は前回予想を据え置き、売上高が前期比5.5%増の235億円、営業利益が同7.4%増の21億円、経常利益が同0.3%増の21億円、純利益が同4.1%増の19億円としている。通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高60.2%、営業利益93.7%、経常利益97.2%、純利益84.6%と高水準である。半導体・液晶関連の設備投資需要は高水準推移が予想されるため、通期予想は増額が濃厚だろう。

 株価は9月の年初来高値1412円から一旦反落したが、10月の1100円近辺から切り返しの動きを強めている。自律調整が一巡したようだ。週足チャートで見ると26週移動平均線近辺から切り返してサポートラインを確認した形だ。好業績を評価して9月の年初来高値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年5月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る