【株式評論家の視点】情報企画は2部上場で好人気、受注好調、今期2ケタ増益

株式評論家の視点

情報企画<3712>(東マ)は、1月23日に2月1日付で東京証券所第二部への市場変更すると発表したことを手掛かりに、同27日に1217円の昨年来高値と上昇。1200円台固めの動きとなっている。

同社は、主に金融機関向けのシステムコンサルティング、企画、開発並びにシステムデータ入力代行業務のほか、不動産賃貸、管理業務を行っている。

金融機関向けに信用リスク管理関連製品、融資関連製品、総務・経理関連製品、一般事業法人向けに税務・会計関連製品を提供している。今2015年9月期は、主要顧客である金融機関のニーズを捉えて新規案件を掘り起こし、受注に結び付けるきめ細かい営業を行っている。また、不動産賃貸事業は安定的に収益に貢献していくと考えている。

足元の業績は、今2015年9月期・第2四半期業績予想は、売上高が10億5000万円(前年同期比6.2%増)、営業利益が3億円(同0.3%増)、経常利益が3億円(同0.1%増)、純利益が1億8000万円(同0.5%増)を見込んでいる。

通期業績予想は、売上高が21億円(前期比14.8%増)、営業利益が5億5000万円(同14.9%増)、経常利益が5億5000万円(同14.7%増)、純利益が3億3000万円(同15.9%増)と2ケタ増収増益を見込んでいる。年間配当は30円(同5円増)と連続増配を予定している。

昨年9月末の受注残は約5億円で一昨年9月末に比べて1億円強多く今年度も受注ペースは速くなっており、年間計画は達成できる見通し。

株価は、チャート上、日足では25日移動平均線、週足では13週移動平均線、月足では9カ月移動平均線をサポートラインに上昇。昨年12月15日に981円と買われ一昨年9月高値961円を突破したことで、押し目買い優位の展開が続きモミ合い上放れを鮮明にしている。決算書リーディングシステムが、大手銀行のリプレイスが控えているほか、地方銀行からの引き合いや他社からのリプレイスが増えているようで、2月2日に予定される第1四半期決算の発表に対する期待感が高まっている。

配当性向4割をメドに連続増配見通しで、配当利回り2.5%と利回り妙味がソコソコある。1500円前後の上値フシを目標に、上値を試す展開が予想される。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る