【注目銘柄】大建工業は自律調整一巡して上値試す、17年3月期増額して大幅増益予想

注目銘柄

 住宅資材総合大手の大建工業<7905>(東1)に注目したい。17年3月期は利益を増額修正して大幅増益予想である。そして配当も増額修正して増配予想である。株価は10月高値から利益確定売りで一旦反落したが、好業績を評価する流れに変化はなく、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

 17年3月期の連結業績予想(11月7日に売上高を減額、各利益を増額修正)は、売上高が16年3月期比1.7%増の1710億円、営業利益が同39.6%増の78億円、経常利益が同51.5%増の80億円、純利益が同20.3%増の48億円としている。第2四半期累計(4~9月)は、原材料やエネルギー関連のコストダウンなどで利益率が改善し、計画超の大幅増益だった。そして通期ベースでも引き続き、コストダウン効果や各種合理化効果によって利益率改善が見込まれるとしている。

 配当予想も期末10円増額して35円とした。なお16年10月1日付の株式併合(5株を1株に併合)を考慮して換算すると年間60円(第2四半期末25円、期末35円)となり、16年3月期の換算後の年間50円(第2四半期末26円25銭、期末23円75銭)に対して10円増配となる。

 株価(16年10月1日付で5株を1株に株式併合)は15年9月高値2050円を突破して10月26日の2230円まで上伸した。その後は利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく2000円近辺で推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価する流れに変化はなく、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■岡崎医療センターで実証、医療従事者の負担軽減と業務効率化を確認  川崎重工業<7012>(東証プ…
  2. ■全国の介護事業者が安心して選定可能、TAISコード取得で信頼性向上  丸文<7537>(東証プラ…
  3. ■生成AIへの危機感、弁護士の間で高まる  GVA TECH<298A>(東証グロース)は8月21…
2025年10月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  

ピックアップ記事

  1. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  2. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…
  3. ■全市場のわずか1.4%、希少な高配当利回り銘柄が浮上  株式市場では、高配当利回りを持つ10月決…
  4. ■「高市祭り」への期待と警戒交錯、資金は安定配当株へシフト  10月終盤相場は、「高市祭り」か「高…
  5. ■自民党総裁選と連立問題が相場を左右、短期急伸と急落を交錯  高市トレードは、まるで「超高速エレベ…
  6. ■東京市場、リスクオンとリスクオフが交錯、安全資産関連株に注目  週明けの東京市場は、米国株反発に…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る