【話題】戸田工業など次世代電池関連株が軒並み高い、英仏が電気自動車へ移行と伝わり思惑広がる

■「英政府は2040年からガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針」

 27日後場の東京株式市場では、戸田工業<4100>(東1)がストップ高の470円(80円高)買い気配で始まり、古河電池<6937>(東1)は7%高の921円(62円高)で始まり昨年来の高値を更新。同じく田中化学研究所<4080>(JQS)は12%高の1242円(132円高)など、次世代電池関連株が軒並み活況高となっている。

 「英政府は2040年からガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針を26日に発表する見通し。電気自動車(EV)への完全移行を目指す」(ロンドン25日ロイター)などと伝えられ、EV用電池素材や電極材などを手がける銘柄を連想買いする動きが広がった。報道は、「英紙タイムズによると、英政府はモーターとガソリンあるいはディーゼルエンジンを組み合わせたハイブリッド車(HV)の販売も40年までに終了する方針」とし、「フランス政府も先に、40年までにガソリン車とディーゼル車の販売終了を目指す方針を発表している」と追い討ちをかけるように伝えた。

 13時にかけて、四国化成工業<4099>(東1)は7%高の1512円(100円高)前後となって上場来の高値に進み、バッテリー式フォークリフト大手のニチユ三菱フォークリフト<7105>(東1)は8%高の905円(65円高)で約11年ぶりの高値。FDK<6955>(東2)は6%高の160円(10円高)。また、また、広義のEV関連銘柄に注目する動きも活発化しているようで、このところ連日急伸しているエレクトロニクス商社の協栄産業<6973>(東1)、再騰してきた黒田精工<7726>(東2)などにも次世代電池関連の思惑が入っているとの見方が出ている。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る