【注目銘柄】かどや製油はモミ合い上放れて3月高値に接近、18年3月期2Q累計が計画超の大幅増益で通期予想は増額の可能性

注目銘柄

 かどや製油<2612>(東1)に注目したい。加工ごま製品の大手で、ごま油の市場シェアは約5割である。18年3月期第2四半期累計は原料価格低下も寄与して計画超の大幅増益だった。通期予想は増額の可能性が高いだろう。株価は戻り高値圏でのモミ合いから上放れて3月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計が計画超の大幅増益で通期予想は増額の可能性

 10月30日発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比4.0%増の152億38百万円、営業利益が61.7%増の28億44百万円、経常利益が2.1倍の28億85百万円、純利益が2.1倍の19億64百万円だった。

 販売数量は、ごま油が6.6%増加(家庭用ごま油が5.0%増加、業務用ごま油が8.7%増加、輸出用ごま油が3.7%増加)、食品ごまが3.6%増と好調に推移した。販売価格はやや低下したが、原料価格および払出価格の低下も寄与して計画超の大幅増益だった。

 通期の連結業績予想は売上高が17年3月期比0.0%減の285億円、営業利益が0.4%増の36億円、経常利益が6.6%増の36億円、純利益が8.3%減の24億50百万円としている。

 原料価格上昇を見込んでいるが、通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が53.5%、営業利益が79.0%、経常利益が80.1%、純利益が80.2%と高水準である。期初時点で上期偏重の計画だが、通期予想は増額の可能性が高いだろう。なお10月30日には、家庭用食品ごま・加工ごまを製造販売するカタギ食品(大阪府)の株式取得を発表している。

■株価はモミ合い上放れて3月高値に接近、好業績評価して上値試す

 株価は戻り高値圏5500円~6000円近辺でのモミ合いから上放れた。11月2日には6600円まで上伸し、3月の上場来高値6650円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る