【材料でみる株価】イーサポートリンクは生鮮青果物業界向けシステム開発

 イーサポートリンク<2493>(JQ)は、生鮮青果物業界向けシステム開発を主力として、業務受託や農産物販売なども展開している。18年11月期は新規事業の伸長が寄与して増収・営業増益予想である。株価は反発に期待感。

■生鮮青果物業界向けシステム開発・運用が主力

 生鮮青果物業界向けシステム開発・運用(農産物サプライチェーンシステムのイーサポートリンクシステム、小売業バリューチェーンシステムの生鮮MDシステム、農産物生産履歴管理システムの農場物語)を主力として、業務受託事業や農産物販売事業も展開している。従量課金のシステム利用料などが収益柱である。

 イーサポートリンクシステムは約450社から受注し、日本のバナナ流通量の約6割を供給している。生鮮MDシステムは小売店2400店舗以上と仕入先1000社以上で利用されている。農場物語は全国で約5000IDの導入実績がある。農産物販売事業は青森「岩木山りんご生産出荷組合」のりんごを受託販売している。

■18年11月期増収・営業増益予想

 18年11月期の連結業績予想は、売上高が17年11月期比7.5%増の49億38百万円、営業利益が8.1%増の2億01百万円、経常利益が0.7%減の1億96百万円、純利益が47.1%減の1億17百万円としている。配当予想は未定としている。

 純利益は繰延税金資産計上効果が一巡して減益予想だが、ドラッグストア売場構築支援や有機農産物販売など新規事業の伸長と利益率改善が寄与して、増収・営業増益予想としている。既存事業では、輸入青果物サプライチェーンでの利益確保や、生鮮MDシステムの導入拡大などを推進する。

■株価は反発に期待

 株価は地合い悪化も影響して安値圏だ。2月9日には1031円まで調整した。ただし17年12月27日安値1017円まで下押すことなく底打ち感を強めている。

 2月16日の終値は1058円、今期予想PERは約40倍、時価総額は約47億円である。週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、17年12月安値を割り込まなければ底打ち確認して反発が期待できそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る