【業績でみる株価】ロードスターキャピタルは目先的な過熱感解消、不動産投資運用が主力で18年12月期も大幅増収増益予想

 ロードスターキャピタル<3482>(東マ)は、付加価値を高めて売却する不動産投資運用を主力としている。収益は物件売却によって変動しやすいが、17年12月期は大幅増収増益だった。そして18年12月期も大幅増収増益予想である。株価は急伸した上場来高値から反落したが、目先的な過熱感が解消した。

■不動産投資運用が主力

 不動産とテクノロジーを融合し、コーポレートファンディング事業(不動産投資、不動産賃貸)を主力として、クラウドファンディング事業、その他事業(アセットマネジメント)も展開している。

 18年1月にはエクイティ投資型商品の提供に向けて、投資運用業および電子申込型電子募集取扱業務の登録を完了した。これまで不動産のプロに限られてきた不動産投資を、クラウドファンディングの手法を用いて一般の個人投資家にも開放することが可能になる。

■17年12月期大幅増収増益、18年12月期も大幅増収増益予想

 17年12月期連結業績は売上高が16年12月期比88.7%増の87億94百万円、営業利益が81.9%増の13億64百万円、経常利益が69.1%増の11億89百万円、純利益が69.5%増の7億94百万円だった。なお配当を開始して年間11円(期末一括)とした。配当性向は14.5%である。

 不動産市場の好況を背景に、コーポレートファンディング事業の不動産投資において8件の不動産を売却した。不動産賃貸は新規8物件を取得した。クラウドファンディング事業の投資家会員数は4.3倍の7635名、累積投資金額は3.6倍の36億52百万円となった。

 18年12月期連結業績予想は、売上高が17年12月期比19.4%増の104億98百万円、営業利益が32.8%増の18億12百万円、経常利益が33.7%増の15億91百万円、純利益が13.4%増の9億円としている。

■株価は目先的な過熱感解消

 株価(17年12月15日付で株式2分割)は、急伸した3月19日の上場来高値2914円から利益確定売りで反落したが、目先的な過熱感が解消した。

 本日3月27日は2669円まで上げている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る