【話題株】サッポロHD「地震のため1万3千人キャンセル」と伝わるが株価はとりあえず堅調

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■先日は目標株価2000円割れとの予想も出て、捲土重来の拡大戦略が欲しいとの声が

 サッポロホールディングス(サッポロHD)<2501>(東1)は14日の前場、2258円(35円高)まで上げて前引けも2238円(15円高)と堅調に推移し、2日続伸基調となった。インターネットニュースの大手「YAHOO(ヤフー)ニュース」が朝、朝日新聞デジタルのニュースとして「北海道『外国人客、消えた』ビール園1万人キャンセル」と伝えたが、それほど話題にならなかったようだ。

 同ニュースは、「9月6日未明に北海道を襲った最大震度7の地震が、北海道の観光産業に影を落とし(中略)、『サッポロビール園』(札幌市)でも今月末までに予約があった約1万3千人からキャンセルの連絡があった」などと伝えた。

 同社株を巡っては、SMBC日興証券が9月7日付で目標株価を1900円に引き下げたと伝えられ、翌取引日の10日には一時2107円まで下押す場面があった。ただ、直近にかけては、これが安値になり、徐々に持ち直している。ビール園のキャンセル報道についても、これを目にした市場関係者の中には、「いつもはこんなに大勢の客が来ていたのかと思った」と、むしろ注目し直す様子もあった。

 もっとも、首都圏のベッドタウンにあるコンビニエンスストアでは、この夏、ビールを販売する冷蔵ケースから看板商品の「黒ラベル」が姿を消した店もある。意図的な販売戦略との見方はあるが、SMBC日興証券の見立ては株価2000円割れである。株価が打たれ強くなってきたとみる市場関係者も、「大台割れを防ぐには、縮小均衡型の戦略と並行して捲土重来を期す大きな拡大戦略が欲しいところだ」と、成り行きを注視している。(HC)

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