ASIAN STARの第1四半期業績は、不動産販売事業の売上がなかったことで、減収減益

■一旦縮小した不動産販売事業をあらためて拡大する方針を打ち出し、15年2月に新規事業「リゾート開発事業」の開始を発表

 ASIAN STAR<8946>(JQS)の第1四半期業績は、前期にあった不動産販売事業の売上が今期はなかったことで、減収減益となった。

 同社は、賃貸マンションの家賃管理業務を中心とした不動産管理事業を事業領域の中心に据えている。また、それに関連する不動産仲介事業、不動産賃貸事業の収益向上を目指している。

 15年12月期第1四半期連結業績は、売上高2億77百万円(前年同期比50.8%減)、営業利益22百万円(同63.2%減)、経常利益06百万円(同86.7%減)、純利益02百万円(同93.7%減)であった。

 今期は不動産販売事業の販売物件が無いことから、通期連結業績予想は、売上高14億44百万円(前期比33.2%減)、営業利益67百万円(同55.6%減)、経常利益59百万円(同66.2%減)、純利益47百万円(同65.4%減)を見込んでいる。

 しかし、既に、一旦縮小した不動産販売事業をあらためて拡大する方針を打ち出し、15年2月に新規事業「リゾート開発事業」の開始を発表している。

 日本国内で約70ヶ所合計約46万坪の事業用地を取得し、ログハウスを開発・建設して日本国内および海外セカンドハウス・移住者向け住宅として販売する事業、概ね10年を目途に別荘地として区画分譲する事業、開発や区画分譲を開始するまでの期間を固定資産として賃貸する事業を計画している。事業運営は連結子会社の合同会社TYインベスターズ(15年2月設立)が行う。

 今期は大幅減収減益見通しだが、中期的には不動産管理事業の安定収益に加えて、不動産販売事業、新規リゾート開発事業、そして中国での不動産関連事業の拡大も寄与して収益改善基調が期待される。

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