
■親子上場関係の解消で利益相反が完全解消
キユーソー流通システム<9369>(東証スタンダード)は7月4日の後場一段と強い値動きになり、13時過ぎに10%高の3215円(281円高)まで上げて実質的な上場来の高値を2日連続更新している。筆頭株主で42%兆を保有するキユーピー<2809>(東証プライム)が3日午後、やはり45%近くを保有する連結子会社アヲハタ<2830>(東証スタンダード)の完全子会社化を発表し、アヲハタの株価はストップ高買い気配。「親子上場関係を解消することにより(中略)構造的に生じていた利益相反関係が完全に解消される」(キユーピーの発表資料より)としたため、キユーソー流通Sについても同様の連想が波及したと見られている。
キユーピーによるアヲハタの完全子会社化の効力発生日は2025年11月1日(予定)。発表では、「これにより、従来であればコーポレートガバナンス上の観点から実現が困難であった、グループ全体の最適化を図るための施策を、より機動的に実施することが可能となり、両社がともにメリットを享受できるものと考えている」(同)とした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)