
■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界
亀田製菓<2220>(東証プライム)は5月26日、2025年7月1日と9月1日納品分から、一部の米菓商品について価格の引き上げと内容量の変更を実施すると発表した。対象となるのは「亀田の柿の種」シリーズをはじめとする多数の商品であり、店頭価格の改定幅は4%~23%程度に及ぶ。価格改定対象商品には、「ハッピーターン」「揚一番」「ソフトサラダ」など、コンビニ先行発売商品を含め幅広く設定されている。
背景には、原材料価格の上昇やエネルギー費、物流費の継続的な高騰がある。同社はこれまで企業努力によってコスト上昇分の吸収を図ってきたが、限界に達したことから今回の措置に至った。なお、内容量の変更については「技のこだ割り」シリーズや「無限エビ」「こつぶっこ」などが対象となり、10g前後の減量が行われる見込みである。
今後も同社は、経営の効率化と品質向上を推進し、安全で安心できる商品の提供に努める姿勢を明らかにしている。価格や内容量の見直しは、顧客にとって負担となるものの、持続可能な商品供給体制の構築とブランド価値の維持を両立させるための選択と位置付けられる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)