
■配当性向は前々期16%、前期20%、今期31.6%の予定と年々向上
アニコムHD(アニコム ホールディングス)<8715>(東証プライム)は7月4日、一時10%高の743円(66円高)まで上げて約3週間ぶりに年初来の高値を更新し、後場も6%高の720円前後で売買されて上値を志向する相場となっている。ペット保険の大手で、7月5日に創業25周年を迎えることを7月1日付で発表し、記念配当などへの期待が出ているもようだ。また、4日には、「米投資ファンドのダルトン・インベストメンツがアニコムHD株を5.08%取得したことがわかった」(日経電子版7月4日13時)と伝えられ、思惑含みになっている。
米投資ファンドの動向について、「保有目的は『株価が過小評価されており魅力的な投資機会である』などとし、独立取締役の選任や増配、自社株買いなどを求める可能性があるとした」(同)などと伝えられた。アニコムHDが5月に発表した3月決算(2025年3月期、連結)では、今期・26年3月期の配当予想(期末のみ実施中)を1株につき年9円(配当性向は31.6%)の予定とする。前期は8円50銭(同20.2%)で、その前の期は5円50銭(同16.2%)だった。連続増配ではある。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)