
■昨年10月から直近まで計451万株を取得した買付を中止し新たに600万株
クスリのアオキHD(クスリのアオキホールディングス)<3549>(東証プライム)は7月4日、急反発となり、取引開始後に6%高の3881円(217円高)まで上げて実質的な上場来の高値を更新し、午前10時を回っても3800円台で強い値動きを続けている。3日午後に5月決算と自己株式の取得(自社株買い)などを発表し、自社株買いは現在実施中の買付(2024年10月4日から25年10月1日まで)を拡充する形で新たに発行済株式総数の6%規模の買付を行うとし、好感されている。
2025年5月期の連結決算は売上高が前期比14.8%増加し、営業利益は同43.3%増加など大幅増益だった。今期予想は営業利益を13.5%減とするなど反落的な減益を見込むが、ドラッグストア110店舗の新規出店を計画するなど積極投資を行う。
自社株買いは、新たに取得株式総数600万株(自己株式を除く発行済株式総数の5.96%)、取得総額220億円の枠で25年7月4日から26年6月30日まで実施するとした。すでに、24年10月4日から25年10月1日までの予定で取得株式総数600万株の自社株買いを実施しており、7月2日時点で451万株を取得済み。これを中止して新たな自己株式の取得枠を設定するとした。自社株買いを大幅に拡充する措置として注目されている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)