
■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成
トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウェア人材育成のための「トヨタソフトウェアアカデミー」を発足したと発表。トヨタ自動車<7203>(東証プライム)、アイシン<7259>(東証プライム)、デンソー<6902>(東証プライム)、豊田通商<8015>(東証プライム)、ウーブン・バイ・トヨタが連携し、自動車産業の未来を担う人材育成に取り組む。アカデミーではAIやデータセキュリティ、車両法規など約100種類の実践講座を提供。自動運転開発講座では実車を使ったプログラム検証も行い、安全・品質の重要性を体感できるカリキュラムを用意している。
同時にトヨタは「グローバルAIアクセレレーター(GAIA)」を始動し、研究開発から製造現場までAI活用を加速させる。自動運転やロボティクスなど11分野に重点投資し、生産性向上と新製品創出を目指す。デンソーの「SOMRIETM認定制度」など各社のスキル可視化プログラムとも連携し、エンジニアのキャリア形成を支援する方針だ。
各社リーダーは「人を中心とした技術革新」の重要性を強調。ギル・プラット博士は「組織の垣根を越えた協力で幸せの量産を実現したい」と語った。アカデミーはオンラインと各社研究施設で展開し、SDGsの目標にも沿った持続可能なモビリティ社会の実現を目指す。今後は参加企業の拡大も検討されている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)