キユーピーが一段高、発行株数の7%規模の自社株買いとアヲハタの完全子会社化など好感、上場来の高値に進む

■アヲハタとの間に構造的に生じていた利益相反関係が完全に解消へ

 キユーピー<2809>(東証プライム)は7月4日、一段高で始まり、取引開始後は13%高の3930.0円(440.0円高)まで上げ、約1年ぶりに上場来の高値を更新している。3日午後に第2四半期決算と自己株式の取得(自社株買い)、連結子会社アヲハタ<2830>(東証スタンダード)の完全子会社化などを発表。自社株買いは発行済株式総数の7%規模の960万株を上限とする大規模なもので好感されている。

 第2四半期決算(2024年12月~25年5月・累計、連結)は売上高が前年同期比6.3%増加し、営業、経常利益は各14%減だったが親会社株主に帰属する中間純利益は同50%増加した。

 また、アヲハタを株式交換(効力発生日は25年11月1日予定)にで完全子会社とし、「親子上場関係を解消することにより、アヲハタの少数株主の皆様とキユーピーとの間に構造的に生じていた利益相反関係が完全に解消される」(発表資料より)とした。

 自社株買いは取得上限株数960万株(自己株式を除く発行済株式総数の6.91%)、取得総額は240億円、取得期間は2025年7月4日から26年5月31日まで。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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