ピックルスコーポレーションが業績予想を増額修正、通期の連結営業利益は従来予想を21%引き上げる

■野菜は高騰したが家庭での食事が増えキムチの乳酸菌は健康志向に合致

 ピックルスコーポレーション<2925>(東1)は9月25日の取引終了後、最近の業績動向を踏まえ、2020年4月14日に公表した業績予想の増額修正を発表し、2021年2月通期の連結売上高の見通しは、従来予想を4.7%引き上げて450億円の見込み(同8.7%増)とした。

 新型コロナウイルス感染症の影響による外出自粛が続いたことにより、家庭での食事の機会が増えたこと、健康志向の高まりにより乳酸菌を含む食品としてキムチの需要が増えたこと、キムチがテレビ番組で取り上げられたことなどにより、第2四半期までで当初の予想を上回った。 

■生産アイテム集約による生産の効率化など企業努力も推進

 連結営業利益の見通しは、従来予想を20.7%引き上げて23.0億円の見込み(前期比22.9%増)とした。原料野菜の仕入価格は、春先の低温、7月の長雨や日照不足、及び8月の猛暑などにより高騰したが、増収効果、商品規格の見直しや生産アイテムの集約による生産の効率化を図った。

 また、当初計画より、広告宣伝費が減少したこと、などもあり、通期の親会社株主に帰属する連結純利益は従来予想を20.1%引き上げて16.0億円の見込み(同24.0%増)とした。増額後の今期予想1株利益は250円09銭。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  2. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
  3. ■自律制御とフライバイワイヤ技術でパイロット不要、26年初飛行予定  ロッキード・マーティン(NY…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る