科研製薬が熱傷焼痂除去剤「KMW-1」の製造販売承認申請

■新たな熱傷治療の選択肢を提供

 科研製薬<4521>(東1)は28日、厚生労働省に熱傷焼痂除去剤「KMW-1」の製造販売承認申請を行ったと発表した。

 同剤はパイナップル茎由来のタンパク質分解酵素を有効成分とする外用剤である。熱傷部位に塗布し4時間後に除去することで、健常な組織を温存したまま、焼痂とよばれる壊死組織を選択的に簡便かつ速やかに除去することができる。

 科研製薬は2016年4月にMediWound Ltd.(イスラエル、「メディウンド社」)から同剤(海外販売名:Nexobrid)を導入し、日本国内で開発を進めてきた。同剤は、深達性Ⅱ度又はⅢ度熱傷の患者を対象とした国内第Ⅲ相臨床試験において良好な有効性と安全性が確認され、焼痂除去を可能とした医薬品として、新たな熱傷治療の選択肢を提供できるものとしている。

 なお、同件に関し、科研製薬の2022年3月期連結業績予想に与える影響はないとした。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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