トヨタは電動車用バッテリーの技術を活用した住宅用蓄電池システムを発売

■平時に加え停電時にも自宅へ電力供給、安心な暮らしをサポート

 トヨタ自動車<7203>(東証プライム)は6月2日、「お客様に安心して使って頂けるよう、安全・長寿命・高品質・良品廉価・高性能」のコンセプトで電池を開発しており、長年にわたる電動車の開発で培った高度な電池技術と、車載部品・ユニットを活用した住宅用蓄電池システム「おうち給電システム(「おうち給電システム」はトヨタの登録商標)」を開発したと発表。2日から同システムの先行予約を開始し、8月からハウスメーカーや総合施工会社を通じて、日本国内で販売する。

■「おうち給電システム」の構成

 「おうち給電システム」は、トヨタの電池制御など電動車用バッテリーの技術を応用しており、電池の安全性を確保するとともに、8.7kWhの定格容量と5.5kWの定格出力を備え、平時だけではなく、災害などによる停電時にも家全体に電力を供給することができる。

 また、太陽光発電システムと連携することで、昼間と夜間それぞれの時間帯において、顧客のニーズに合せた最適な電力供給を可能にし、その導入により太陽光という再生可能エネルギーの利用促進にもつながると考えている。

 トヨタならではの機能として、同システムは電動車(HEV・PHEV・BEV・FCEV)のAC100V出力からの給電(車両給電アダプタの最大出力は1.1kW)に対応しており、停電時に家庭のバックアップ電源として、電動車に蓄えた電気が使えて安心な暮らしを送ることが可能。

 加えて将来のIoT化に備え、ハイブリッドパワーコンディショナと接続した無線LANルーターを介して、スマートフォンやタブレット端末にダウンロードした専用アプリから、蓄電量の確認、運転モード設定などをリアルタイムで操作することができる(iOS14.2以上、Android7.0以上に対応)。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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