シャープがカラー電子ペーパー『ePoster』を発売、消費電力0Wで紙のような高画質

■電子ポスターにカラーモデルが新たに登場

 シャープ<6753>(東証プライム)は9日、“消費電力0W”で表示保持が可能な電子ペーパーディスプレイ『ePoster』のカラーモデルを発売すると発表。25.3型<EP-C251>と13.3型<EP-C131>の2サイズをラインアップした。

 同機は、電子ペーパー分野の世界最大手であるE Ink Holdings Inc.(※2)の電子ペーパー技術を搭載している。新たにカラー表示に対応。紙じみた高い視認性と、必要なときに表示を書き換えることのできる電子ペーパーディスプレイの特長に、カラーの豊かな表現力が加わり、利用シーンが大きく広がった。

 電力を必要とするのは表示を書き換えるときのみで、一度表示すれば電源を抜いてもそのまま表示を保持することができる(※3)。また、薄型・軽量なので、ワイヤーによる吊り下げなどで手軽に設置が可能(※4)である。これまで電源供給や耐荷重などの課題からデジタルサイネージの設置が難しかった場所はもちろん、紙のポスターの置き換えとしても利用できる。商業施設・店舗での案内板や広告表示、飲食店におけるメニュー表示など、さまざまなシーンで活躍する。

 表示コンテンツは、USBメモリーで簡単に更新できるほか、スマートフォンからの操作でも書き換えが可能である。さらに、同社独自のコンテンツ配信・表示システム「e-Signage S」(別売)と組み合わせれば、ネットワーク経由での表示更新に加え、複数台の一括表示書き換え、日時指定更新などもでき、管理・運用が円滑に行える。

 同社は、“消費電力0W”(※1)での表示保持を実現する『ePoster』で、カーボンニュートラル時代における情報発信を革新していくとしている。

※1 表示書き換え、オートモードおよび、「e-Signage S」運用の場合は、電源接続が必要(電源ON後のシステム待機時:約1W、表示書き換え時:最大約30W(<EP-C131>:約15W)。
※2 本社:台湾 新竹市、CEO:Johnson Lee
※3 静止画のみ表示可能。動画の再生は非対応。
※4 設置には別売品が必要な場合がある。
(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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