三井不動産は自社特化型AIチャットツール「&Chat」を全社導入、で業務効率化と体験価値向上を目指す

■『GPT-4』を用い最新のインターネット情報や社内データを参照して回答を生成することが可能

 三井不動産<8801>(東証プライム)は、「テクノロジーを活用し、不動産業そのものをイノベーション」を掲げ、不動産を「モノ」としてではなく、「サービス」として提供する“Real Estate as a Service”の実現を目指している。その一環として、生成系AIを活用した自社特化型AIチャットツール「&Chat(アンドチャット)」を開発し、全従業員約2500人に提供している。

 「&Chat」は、社員が生成系AIを安心・安全に業務に活用することを目的に、三井不動産とアルサーガパートナーズ株式会社と共同で開発したAIチャットサービスである。パブリッククラウド「Microsoft Azure」上で提供する「Azure OpenAI Service」の最新バージョンである『GPT-4モデル』を用いており、最新のインターネット情報や社内データを参照して回答を生成することが可能である。また、セキュリティが担保された社内専用環境のみにデータが保管され、入力情報を社外の組織に送信することなく安心して利用できる。

 「&Chat」から精度の高い回答が得られやすくするため、汎用性が高いプロンプト集(AIに対して処理を促す指令文)を開発し、17種類を実装した。プロンプト集は今後も拡充していく予定である。プロンプト集の例としては、「文章の要約」「ビジネス英語に翻訳」「何でもわかりやすく説明」「報告書の作成」などがある。これらのプロンプト集を利用することで、社員は文章の要約や翻訳、アイデア出しなど日常業務の効率化が可能になる。

 さらに高度な活用を目指し、社内データと連携し「&Chat」にノウハウを蓄積することも企図している。第1弾としてITマニュアルの「&Chat」への読み込みを実施しており、今後は連携する社内データをより拡充することで、一層の業務効率の向上を進める。さらにお問い合わせ対応など、お客様の体験価値向上に寄与することも目指す。

 本格活用を加速させるため、「全社プロンプトアイデアソン」を実施する。同アイデアソンでは、業務改善につながるプロンプトのアイデアを社内から募集する。応募作を定量効果や定性効果、展開性などで評価し、優秀作には社長賞を含む表彰を行う予定である。同アイデアソンを通して、各部門における『&Chat推進リーダー』を育成し部内に活用方法を広めていくことを狙いとしている。

 三井不動産は、「&Chat」の導入により、生成系AI活用による業務効率化と体験価値向上を目指すとともに、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献していくとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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