アステラス製薬、BioLabs、三井不動産、つくばと柏の葉でライフサイエンスエコシステムの発展に向けた覚書を締結

■アステラス製薬つくば研究センター内にオープンイノベーション拠点「SakuLabTM-Tsukuba」を開設

 アステラス製薬<4503>(東証プライム)、BioLabs Global, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州:BioLabs)、三井不動産<8801>(東証プライム)は11日、つくばと柏の葉におけるライフサイエンスエコシステムの発展に向けた覚書を締結したと発表。同覚書に基づき三社は、2023年10月にアステラス製薬が同社の研究所の一つであるつくば研究センター内に新たに開設したオープンイノベーション拠点「SakuLabTM-Tsukuba*」の推進で連携し、さらに、つくばと柏の葉と、その周辺地域において、オープンイノベーションの加速、ライフサイエンスエコシステムの発展を目指していく。

 BioLabsは、グローバルにライフサイエンス分野でシェアラボ施設、およびスタートアップ企業を支援するインキュベーションプログラムの運営をしており、同覚書に基づき、アステラス製薬に対して施設運営のノウハウを提供する。また、共同で利用するイノベーター向けのイベントを開催し、さらに、海外のライフサイエンス拠点とのコミュニケーション機会を提供する予定である。

 三井不動産は、柏の葉で賃貸型ウェットラボ「三井リンクラボ柏の葉1」を運営しており、オープンイノベーションの支援を行っている。また、アステラス製薬は、三井リンクラボ柏の葉1内で、がん微小環境研究のオープンイノベーション拠点「TME iLab」を展開している。同覚書に基づき両社は、つくばおよび柏の葉とその周辺地域におけるライフサイエンスエコシステムの発展について連携する。

 アステラス製薬は、SakuLabTM-Tsukubaにおいてすぐに使える実験施設を用意し、創薬ケイパビリティを生かしてイノベーションの創出を目指すスタートアップ企業やアカデミアなどの支援を行うほか、利用者同士、あるいはアステラス製薬の研究員とのネットワーク機会を提供する。

 SakuLabTMは、アステラス製薬のグローバルなオープンイノベーション拠点である。「咲く」と「桜」から、アイデアの種が成長し花開く場となるよう名づけられた。ここに集まる人々が新たな一歩を踏み出す出発点となること、様々なアイデアが行き交い、患者さんの毎日を変えるヘルスケアソリューションが生まれることへの願いがこの名前に込められている。

 アステラス製薬の研究担当CScO(Chief Scientific Officer)である志鷹 義嗣は、「アステラス製薬は、これまでの研究で培った知識・経験や、海外ネットワークを、イノベーションに挑戦しているアカデミアやスタートアップにニーズに合わせて提供することで、革新的なアイデア・技術を共に育み、花開かせたいと考えている。私たちは戦略提携、共同研究講座の設置、オープンラボの展開など様々な方法で、アカデミアシーズやスタートアップの成長をグローバルで支援している。今回の覚書締結により、今まで以上につくばや柏の葉の周辺地域が、イノベーティブなアイデアと専門知識を融合させる起点となり、新たなヘルスケアソリューションの創出が加速されることを期待している」と述べている。

 BioLabsのFounder and CEOであるJohannes Fruehaufは、「アステラス製薬および三井不動産と提携し、日本におけるBioLabsのグローバルネットワークを拡大できることを大変嬉しく思う。患者さんの生活の質を向上させる最先端のイノベーションの商業化を加速させるという共通の使命の下、つくば地域におけるライフサイエンスイノベーションのエコシステムを発展させるために協力していく」と述べている。

 三井不動産の柏の葉街づくり推進部長である山下 和則は、「柏の葉TME iLabに続くアステラス製薬の拠点開設を心より歓迎する。柏の葉エリアでは公民学連携でスマートシティの構築が進んでおり、ライフサイエンス領域においてもアカデミアや企業が横断連携した医療・ヘルスケア関連の取り組みや研究開発シーズの社会実装を支援するコミュニティの形成等、イノベーションを生むエコシステムの構築が進んでいる。今回の連携・協力により、これらのコミュニティやエコシステムとつくばエリアの連携が加速されることを期待している」と述べている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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