【マーケットセンサー】不完全燃焼銘柄のリベンジ相場に期待!パチンコ・花粉症関連株が師走の大化け候補に

■不完全燃焼銘柄には「残り物に福」

 今年の株式市場は、半導体関連株などのハイテク株が牽引し、日経平均株価は年初来30%、TOPIXも27%上昇した。しかし、この好調さについていけなかった銘柄も少なくない。特に、業績を上方修正したり配当を増配したりしても、株価が上がらなかった不完全燃焼銘柄は、残り1カ月の師走相場で巻き返しを狙うことになる。

 不完全燃焼銘柄の一角に位置するのが、パチンコ・パチスロ関連株と花粉症関連株である。パチンコ・パチスロ関連株は、7~9月期決算で業績上方修正銘柄が相次いだ。画像処理半導体関連株も含まれ、米国のエヌビデオとの類似性も指摘される。しかし、株価はストップ高とストップ安が交錯し、材料出尽くしとみなされた銘柄もあった。花粉症関連株は、岸田首相が花粉症対策を推進すると発表したが、内閣支持率が低迷しており、政策アドバルーンと見られて関心が薄かった。半導体関連株が経済安全保障策をフォロー材料に高騰したのに比べて、割を食った格好だ。

 これらの不完全燃焼銘柄には、師走相場でのリベンジのチャンスがあると考えられる。パチンコ・パチスロは、年末年始のレジャー需要期に入り、来年7月の新紙幣発行関連需要も先取りされる可能性がある。花粉症は、新年3月早々にも花粉の飛散が始まると予想され、花粉症対策商品の需要が高まるだろう。新NISAの開始も個人投資家の銘柄選別を厳しくするが、業績や配当の高い銘柄は評価されやすい。在庫一掃セールの季節でもある師走相場で、不完全燃焼銘柄には「残り物に福」があるかもしれない。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る