ホンダが電動二輪事業の加速を発表、2030年にはグローバルで400万台の販売目標、30機種以上の新モデル投入

■電動二輪車の完成車のコストを半分に削減、10年間で約5000億円の投資

 ホンダ<7267>(東証プライム)は29日、二輪電動事業の取り組みについて説明会を開催し、2030年までにグローバルでの電動二輪車の年間販売台数目標を400万台とし、30機種以上の新モデルを投入すると発表した。また、電動二輪車の完成車のコストを現行の半分に削減し、10年間で約5000億円の投資を行うという。

 電動二輪車の開発と生産では、ホンダの強みであるプラットフォームの共用化や基本性能の高さを発揮するとともに、コネクティビティやOTAなどのソフトウェアの進化により、快適性や安全性を高め、購入後も進化する電動二輪車を提供するという。電動二輪車のバッテリーには、三元系リチウムイオン電池とリン酸鉄リチウムイオン電池の両方を採用し、用途に応じたバリエーション展開を行う。中長期的には、全固体電池の活用も視野に入れるという。

 電動二輪事業の顧客接点では、オンライン販売と既存の販売網のサービスを融合させ、利便性と安心感を提供するとともに、エクスペリエンスセンターを主要都市に設置し、ホンダの提供する価値観を体感してもらうという。電動二輪車の生産体制では、2027年以降をめどに、電動二輪車専用工場をグローバルで順次稼働させ、高効率な生産を目指すという。

 同社は、電動二輪事業においても、高収益な体質を構築し、2030年には営業利益率を5%以上、2030年以降には10%以上を達成するという。自らが夢みるモビリティの創造を通して、より多くの人の夢の力となり、人と社会を前進させる原動力となっていくという。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■60億円の設備投資と記念商品で90年の歴史を祝う  ニッカウヰスキーの創業90周年を機に、アサヒ…
  2. ■12フィートコンテナ80個積載、迅速な物資輸送を実現  センコーグループホールディングス(センコ…
  3. ■主要アパレルブランドのさらなる成長と周辺事業への拡張を目指す  三井物産は6月3日、アパレルブラ…
2024年7月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■熱中症予防対策で家電メーカーや家電量販店も注目  今週の当コラムでは、「確トラ」と「もしハリス」…
  2. どう見るこの相場
    ■予想可能性相場は意外とロングランとなる可能性も  「一難去ってまた一難」である。前週7月第3週は…
  3. ■割安な6銘柄が33%上昇!今後も高騰期待株続々浮上  東証の集計によれば、2005年以降、今年7…
  4. ■サマーラリー目前!投資家は今こそ2年スパンで考えるべき  「株価は半年先を予測する」といわれる。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る