冨士ダイスは連日上値を試す、熊本製造所の冶金棟建設、半導体工場の九州集積で追い風の期待

■超硬耐摩耗工具でトップシェア、次世代自動車向けなども推進

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)は12月6日、連日上値を試す相場となり、午前10時半にかけて684円(18円高)まで上げて半年近く続くもみ合い相場での高値688円(2023年8月2日、10月27日)に迫っている。超硬耐摩耗工具のトップシェア企業で、11月27日に発表した第2四半期連結決算(2023年4~9月・累計)は営業利益、経常利益とも前年同期比24%減だったが、翌日の株価は前日比変わらず。その後はジリジリ持ち直し、好反応を見せている。

 第2四半期累計期間の利益増減要因としては、熊本製造所の冶金棟建設に伴う一時的な費用増が減少要因となった。しかし、調査筋からは、熊本県を中心とする九州地区で半導体工場の建設が相次いでいることから、同製造所の立ち上がりは早いとの見方が出ている。原材料、電力燃料等の高騰に対しては価格改定効果があり、利益の増加要因となった。
 
 今期・24年3月期の連結業績予想は、コスト高を拡販と販売価格への転嫁により吸収するなどで、売上高は前期比3.6%の増加、営業利益は同1.7%の増加を見込む。中期計画では、次世代自動車への対応・拡販、新成長エンジンの創出、海外事業の強化、などを推進している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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