TACが急伸、利益予想の大幅な増額修正が好感され一気に年初来の高値を更新

■オンライン受講の拡大に基づき開講ラインの見直しなど積極的に推進

 TAC<4319>(東証スタンダード)は5月1日、急伸相場となり、一時24%高の260円(50円高)まで上げて一気に年初来の高値を更新している。4月30日夕刻、2025年3月期の連結業績予想のうち利益予想の大幅な増額修正を発表、好感買いが先行している。

 資格取得講座の大手。25年3月期の連結業績予想は、売上高を前回予想比0.1%下方修正したが、本業での収益を示す営業利益は前回予想の2.7倍の7億25百万円(前期は約3億円の損失)に見直し、当期純利益も同3.1倍の4億67百万円(同約2億円の損失)に見直した。

 売上原価と販売費及び一般管理費をあわせた営業費用については、高いオンライン受講需要に基づき、教室受講を前提とした開講ラインの見直しなどを積極的に推し進めた成果が当初の想定を上回って出現したことや、業務効率化、期末棚卸資産に対して設定される引当金繰入額が想定より少なくなったこと等により、営業費用全体で当初の予想を下回る見込みになった。また、営業外では保険積立金の解約による受取保険金の計上も加わることとなった。決算発表は5月15日を予定している。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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