
■工事の採算性がさらに改善する見通しなどで4月に業績予想を増額修正
大林組<1802>(東証プライム)は5月7日、2263.5円(51.0円高)まで上げた後も堅調に売買され、後場も2259.0円(46.5円高)で売買を開始。終値ベースでは反発相場だが、取引時間中の高値としては上場来高値を4日連続更新してジリジリ上値を追っている。3月決算の発表を5月13日に予定し、この予想を4月に増額修正したため好決算への期待が強いほか、トランプ関税の影響が自動車株や機械、半導体株などに比べると建設株は「直撃」をまぬがれるとされ、選別買いが強まる様子もある。
業績予想の増額修正では、国内建設事業において、手持ち工事の採算性がさらに改善し完成工事総利益が増加することや、連結ベースの国内及び海外の建設子会社でも採算性がさらに改善することなどにより、連結売上高は前回予想を0.4%上回る見込みに見直し、営業利益は同8.3%、親会社株主に帰属する当期純利益は同13.3%上回る見込みに見直した。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)