【どう見るこの株】ネットイヤーはNTTデータGへのTOBでグループ再編期待を高める

どう見るこの株

 ネットイヤーグループ<3622>(東証グロース)は、前日8日に急反発し80円高の531円とストップ高して今年1月につけた年初来高値581円を意識する動きを強めた。親会社のNTTデータグループ<9613>(東証プライム)が、NTT<日本電信電話、9432>(東証プライム)に株式公開買い付け(TOB)され完全子会社化されると報道されたことで親会社株が、寄り付きから買い気配値を切り上げ比例配分でストップ高しており、グループ再編が同社株にも波及するとして連想買いが強まった。同社の業績自体も、今年4月14日に前2025年3月期業績を一転して上方修正し、続く今2026年3月期も黒字転換が予想され、低位値ごろ有配株のポジションにあり、フォロー材料として意識されている。

■生成AIツール活用などデジタルマーケッティングの最先端でメリット享受も

 同社は、NTTデータグループの子会社としてデジタルマーケティング関連事業を展開し、親会社と連携する生成AIツールの活用などの関連サービス開発では業界最先端に位置する。今回のNTTのNTTデータグループへのTOBは、この生成AIなどで需要が伸びているデータセンター需要を取り込むことが目的の一つとなっており、ネットイヤーもグループ再編への関連性を強めメリットを享受する展開も想定される。NTTデータグループの株価は、TOB価格4000円へサヤ寄せしなお上値を追うことになり、ネットイヤーグループの株価にも好波及が期待される。

 一方、同社の今2026年3月期業績は、前期業績が昨年10月、今年1月と2回下方修正されたのを一転して上方修正されたのに続き、売り上げ35億円(前期比3.6%増)、営業利益1億円(同21.0%増)、経常利益1億円(同20.3%増)、純利益6900万円(前期は3300万円の赤字)と増収増益転換・純益黒字転換を見込んでいる。生成AI関連のデジタル人材獲得競争はなお激しく続いているが、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)投資意欲が堅調に推移するなか、強みとする「ユーザー・エクスペリエンス(顧客体験)」の知見を活かし生成AIツールによりデジタル・リアル(店舗)のマルチチャンネル化向けにプロダクトや新サービスを開発・提供することなどが寄与する。配当は、前期も2回の業績下方修正時にも年間6円の配当を維持し、今期も年間6円の継続を予定している。

■ストップ高で二段上げに弾みをつけ年初来高値調整幅の倍返しも意識

 株価は、世界同時株安時に売られた年初来安値404円から前期業績の一転した上方修正で511円の戻り高値までリバウンドしたあと、400円台央での値固めを続けてきたが、前日のストップ高でこの戻り高値を一気にブレークして二段上げのチャート様相を呈した。次の上値フシの年初来高値581円を上抜き、さらに年初来高値から同安値への調整幅の倍返しの758円への意識も強めそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)

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