三菱UFJ銀行、Sakana AIと長期パートナー契約、AI・データ基盤を強化

■文書作成の自動化から始まる実務導入

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)<8306>(東証プライム)の連結子会社である三菱UFJ銀行は5月19日、AI開発企業Sakana AIとパートナーシップ契約を締結したと発表。併せて、Sakana AIの最高執行責任者である伊藤錬氏をAIアドバイザーとして招聘した。今回の契約により、両社は3年以上にわたる長期的かつ戦略的な技術パートナーシップを構築し、革新的なAI技術を活用して三菱UFJ銀行の経営課題に対応し、経営インパクトの創出を目指すとしている。

 まずは、Sakana AIが有するAI Scientistの知見を活かし、三菱UFJ銀行が取り組む社内外文書の作成プロセス自動化において実用化を進める。AI導入により、高度な思考や専門知識が求められる業務の効率化を図り、業務全体の質的向上につなげていく意向だ。

 さらにアドバイザーに就任する伊藤氏は、東京大学卒業後、外務省やメルカリでの国際経験を経て、Sakana AIの共同創業者としてAI事業を推進してきた。今後は、MUFGのAI戦略に関する助言やネットワーキング支援、経営陣への知見提供などを通じて、グループ全体のAIインテリジェンス活動を強化する。MUFGは中期経営計画の柱に掲げる「企業変革の加速」に向け、今回の連携を機に、AI・データ基盤を強化し、データドリブン経営を推進していく。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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