
■射出成型技術と発泡技術のシナジーにより競争⼒をさらに高める
発泡樹脂緩衝材の大手JSP<7942>(東証プライム)は7月7日、欧州の連結子会社JSP International S.A.R.L.(フランス)によるGHEPI社(GHEPI S.r.l.、イタリア、レッジョ・エミリア県)株式の65%の持分追加取得と、同じく連結子会社JSP International GmbH & Co.KG(ドイツ)によるHAPP社(HAPP GmbH、ドイツ、ノルトライン=ヴェストファーレン州)の30%の持分追加取得を発表した。
GHEPI社(イタリア)の株式追加取得は2025年7月1日、HAPP社(ドイツ)の株式追加取得は25年7月3日。その結果、GHEPI社およびHAPP社は完全子会社となった。
JSPグループは、⻑期ビジョン「VISION2027」において新規事業分野の拡大を経営上の重要テーマとして掲げており、射出成形事業を戦略的分野の一つと位置付け、投資を積極的に進めてきた。22年1月にはGHEPI社の持分を35%取得し、23年9⽉にはHAPP社の持分を70%取得している。
GHEPI社は⾦属の代替部品の製造に強みがあり、JSPグループが現在進出していない市場への事業拡大を進めている。また、HAPP社は⾼度に自動化された生産ラインを保有し省⼈化が進んでいることに加え、⾦型製造の自社施設を保有している。これまで数年間にわたる両社との技術開発を経て、射出成型技術と発泡技術のシナジーにより、JSP製品の競争⼒をさらに高めることが可能と考えている。今回の完全子会社化により、両社の技術⼒と販売ネットワークを最大限に活用し、JSPグループのさらなる企業価値向上を推進していく。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)