旭化成はアクリル樹脂事業などからの撤退が好感され続伸基調で始まる、構造改善費用約250億円

■中期経営計画で構造転換や生産性向上による資本効率改善を掲げ推進中

 旭化成<3407>(東証プライム)は5月28日、続伸基調で始まり、取引開始後は1021.5円(17.5円高)をつけて再び出直る相場になっている。27日の15時30分に4事業(MMA、CHMA、アクリル樹脂、SBラテックス)の撤退と、これにともなう構造改善費用約250億円の特別損失としての計上を発表、構造改善への期待が先行している。

 発表によると、同社は、『中期経営計画2027~Trailblaze Together~』の基本方針のひとつに、構造転換や生産性向上による資本効率改善を掲げ、事業のポートフォリオを見直すとともに経営資源の再配分を進めている。これらの事業は近年、経済環境の低迷が長期化する中、原料コストの上昇による競争力の低下に加え、中国における石油化学製品の大規模な生産能力の増強を背景とした需給環境の悪化に見舞われていた。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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