
■小泉氏は最初に一発ガツンとお見舞いするやり方を採ったとされ「落としどころ」探る
木徳神糧<2700>(東証スタンダード)は5月29日の後場一段と強含んで9%高の1万1860円(990円高)まで上げ、出直りを強めている。コメ卸の大手で、5月12日までの約1か月間で約2倍の1万3980円まで高騰し、5月22日頃からは小泉農水省による備蓄米の「5キロ2000円」宣言を受けて急激に値を消していたが、直近は、備蓄米の値段と銘柄米の値段が異なる価格帯で共存するとの推測が増えてきたようで、コメ価格全体に対する過度な値下がり懸念は後退したとの見方が出ている。業績は好調で6月末には株式5分割を予定する。
小泉農水省による備蓄米の「5キロ2000円」政策については、高騰するコメ価格に対して最初に一発ガツンとお見舞いするやり方だとの見方が出ている。5000円に近い相場の中に2000円の品を出して交渉すれば、「落としどころ」は3000円台半ばになる可能性があり、これは石破首相が最初に発言した価格帯と合致するという。小泉農水省はトランプ大統領の「ディール」と同様の手法を採ったとの見方が出ている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)