小野薬品、ロゼッタとマニュアル統合AIを共同開発、文書管理の効率化と標準化を推進

■複数マニュアルの類似文検出・統合で業務効率化

 メタリアル<6182>(東証グロース)の子会社ロゼッタは7月14日、小野薬品工業<4528>(東証プライム)と共同で、製薬業界向けに複数マニュアルの類似文検出と統合を行う生成AIツールの開発を開始したと発表した。ロゼッタが培ってきた自然言語処理技術を活用し、内容の重複や矛盾のある記述を構造的に整理・再構成することで、文書の標準化と品質向上を図る。プロジェクトは6月に始動しており、第一フェーズでは実際のマニュアルデータを用いたAI性能の検証とプロトタイプ開発が進められている。

 製薬企業では、法規改正や部署ごとの管理体制により、重複・類似マニュアルの問題が常態化しており、業務品質やコンプライアンスに影響を及ぼす懸念がある。今回の共同開発では、文意レベルでの類似性判定と再構成をAIが自動で実施することで、属人化しがちな文書整理の効率化と一貫性の確保を目指す。今後は、ロゼッタのラクヤクAIに本機能を組み込み、業界横断的な文書管理インフラの構築を視野に入れている。

 開発は9月末までを予定しており、検証とフィードバックを通じた実用レベルでの仕上げが進行中である。同社は今後、得られた技術とノウハウをSaaSプロダクトとして展開し、あらゆる製薬企業が即座に導入可能な標準化ツールとして普及させる考えである。文書整理支援を通じて製薬業界の生産性向上と業務品質の底上げに寄与することを目指している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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