武田薬品工業、ナルコレプシータイプ1治療薬の第3相臨床試験で全評価項目を達成

■19カ国で実施した2つの国際共同試験、すべての用量群でプラセボ群比較し有意な改善

 武田薬品工業<4502>(東証プライム)は7月14日、ナルコレプシータイプ1(NT1)を対象とする経口オレキシン2受容体選択的作動薬「oveporexton(TAK-861)」について、2つの第3相臨床試験で主要評価項目および副次評価項目をすべて達成したと発表した。両試験は19カ国で実施され、覚醒度や日中の過度な眠気、情動脱力発作(カタプレキシー)など幅広い症状で統計学的かつ臨床的に意義ある改善が確認された。第2b相の結果を支持するものであり、標準治療に変革をもたらす可能性が示された。

 oveporextonは、オレキシン欠乏に起因するNT1の根本原因に対応する新しい作用機序を持つ。忍容性は概ね良好で、主な副作用は不眠や頻尿などにとどまり、重篤な有害事象は確認されていない。試験終了時点で95%超の被験者が長期継続投与試験へ移行しており、安全性と効果の一貫性が評価されている。同社は今後、2025年度中に米国および各国当局への承認申請を予定しており、速やかな上市に向けた準備を進める方針を示した。

 NT1は、オレキシン産生ニューロンの消失により発症するまれな神経疾患であり、日常生活に大きな支障をきたす。現在の治療法は対症療法が中心で、根本的な改善には至っていない。武田薬品は、オレキシンサイエンスに注力し、複数の作動薬を開発中であり、今回の成果はフランチャイズの将来を象徴するものと位置づけている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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