
■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化
LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14日、全従業員約11,000人を対象に生成AI活用を前提とした新たな働き方の導入を発表した。生成AIの業務利用を100%実現することで、今後3年間で業務生産性を2倍に引き上げ、持続的なイノベーション創出を目指す。対象業務は「調査・検索」「資料作成」「会議」など共通業務から開始し、社内ルールの整備を通じてAI活用を標準化する方針だ。
■「まずはAIに聞く」文化定着へ、推進者と表彰制度で支援
同社はすでに各部署に生成AI活用推進者を配置しており、今後は社内表彰制度やアンバサダー制度を通じた利用促進も行う。生成AI活用は業務効率向上にとどまらず、従業員が創造的な課題に集中できる環境整備を目的としており、「まずはAIに聞く」「ゼロベースの資料作成は行わない」「会議出席は必要最小限」といった具体策が示されている。
また、同社は2025年6月より全従業員に「ChatGPT Enterprise」を提供し、必須eラーニングの実施やAI利用試験合格を条件に導入を進めてきた。7月14日時点で51件の個人向けAI機能が導入済みであり、社内では35件以上の効率化プロジェクトが進行中である。今後も「WOWなライフプラットフォーム」の実現に向けて、AIを活用した業務改革を加速させる構えだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)