三菱ロジスネクストと愛知機械テクノシステムが販売協業開始、無人搬送の複合システムによるトータルソリューションを強化

■人手不足解消に貢献する無人搬送の強化体制

 三菱重工業<7011>(東証プライム)グループの三菱ロジスネクストと愛知機械テクノシステムは、無人搬送車(AGV)「CarryBee(キャリビー)」の販売に関する協業を6月2日から開始したと発表。少子高齢化や物流業界における人手不足が深刻化するなか、自動化機器の導入が急務となっている。両社はこの課題に応えるため、三菱ロジスネクストの広範な販売ネットワークと、愛知機械テクノシステムの高度なAGV技術を組み合わせ、多様な搬送ニーズに対応するトータルソリューションを提供する。これにより、製造・物流現場における自動化・省人化の推進が期待される。

 三菱ロジスネクストは、1トン以上の重量物を扱う無人フォークリフト(AGF)などを強みとし、約400拠点にわたる販売網を持つ。一方、愛知機械テクノシステムは、1トン未満の小型搬送に対応するCarryBeeシリーズを展開し、屋外走行型や防水仕様、台車搬送型など多彩な製品ラインアップを誇る。協業により両社の製品領域が補完され、顧客はより幅広い物流ソリューションの選択が可能となる。また、両社は今後、CarryBeeにとどまらず、更なる協業の可能性を模索していく方針である。

 両社の無人搬送機器は、三菱重工業が横浜製作所内で運営する共創空間「Yokohama Hardtech Hub」内の実証施設「LogiQXLab」において、先進的な物流自動化のモデルケースとして導入されている。三菱ロジスネクストは、安心・安全な物流現場の実現とともに、環境対応や脱炭素にも取り組んでおり、持続可能な社会構築を目指す。一方、愛知機械テクノシステムも自動車業界で培った技術をもとに、高度なカスタマイズ対応力と運用支援体制を活かし、自動化を通じて社会課題の解決に貢献していく構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■生成AIでソフト開発効率化、工数9割削減も  ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は6…
  2. ■除雪の常識を変える45年の集大成  ホンダ<7267>(東証プライム)は6月25日、新型ハイブリ…
  3. ■V8の圧倒的性能を追求、レクサス「IS500」特別仕様車で足回りとデザインを強化  トヨタ自動車…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  2. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  3. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  4. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…
  5. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  6. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る