【株式市場】前場の日経平均は271円安、反落模様、米国が国別に関税率を指定と伝わり手控え姿勢

株式市場 証券取引所

◆日経平均は3万8149円49銭(271円70銭安)、TOPIXは2777.66ポイント(11.06ポイント安)、出来高概算(東証プライム)は7億2354万株

 6月12日(木)前場の東京株式市場は、7月上旬まで延期されているトランプ関税について「トランプ米大統領が一方的に関税率を設定し、各国・地域に書簡を送る」(ブルームバーグニュース6月12日朝)と伝えられたことなどを受けて様子見姿勢が強まった。自動車株や大手商社株が朝方を除いて軟調に推移し、このところ値戻しが強い半導体関連株は高安混在となり、ソシオネクスト<6526>(東証プライム)などはしっかり。ここ休養の印象だった重工株や防衛関連株が堅調で日本製鋼<5631>(東証プライム)は高値を更新。日経平均は96円安で始まった後次第安となり、午前10時半過ぎに319円安(3万8102円)まで下押し、前引けも271円安だった。

 原油相場の大幅高を受けてINPEX<1605>(東証プライム)などが上げ、好決算と配当方針の拡充などを受けてANYCOLOR<5032>(東証プライム)は一時ストップ高。プロレド・パートナーズ<7034>(東証プライム)は業績予想の大幅増額を受けてストップ高。gumi<3903>(東証プライム)は買い気配のままストップ高となり暗号資産ファンドを材料視。ジーダット<3841>(東証スタンダード)も急伸してストップ高となりフォトマスク静電破壊リスクを検証する解析モデル開発を好感。アライドアーキテクツ<6081>(東証グロース)は一時ストップ高となり伴走型AIワークフロー最適化サービスのアジア全域で提供開始を好感。

 東証プライム市場の出来高概算は7億2354万株、売買代金は1兆8278億円。プライム上場1630銘柄のうち、値上がり銘柄数は512銘柄、値下がり銘柄数は1031銘柄。

 東証33業種別指数は8業種の値上がりにとどまり、鉱業、石油石炭、その他製品、機械、情報通信、銀行、などが高い。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■生成AIでソフト開発効率化、工数9割削減も  ヘッドウォータース<4011>(東証グロース)は6…
  2. ■除雪の常識を変える45年の集大成  ホンダ<7267>(東証プライム)は6月25日、新型ハイブリ…
  3. ■V8の圧倒的性能を追求、レクサス「IS500」特別仕様車で足回りとデザインを強化  トヨタ自動車…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  2. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  3. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  4. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…
  5. ■5月訪日客数が過去最高、6月も好調持続の見込みで市場活況  足元のインバウンド需要は、好調に推移…
  6. ■インバウンド関連株は「トランプ関税」のリーチ圏外で小型割安株特性を発揮  「たかが1%、されど1…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る