イトーキの薬剤自動ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」、くすりの福太郎・八千代台西口店に納入

■薬剤師の負担軽減と業務の標準化へ――人材不足時代の薬局運営を支援

 イトーキ<7972>(東証プライム)は6月24日、薬剤自動ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」を、2025年6月2日(月)に開店した「くすりの福太郎 八千代台西口店」(千葉県八千代市)に納入したと発表。同店では、調剤業務の省人化と安全性向上を目的に同システムを導入。効率的かつ高品質な業務運営を支える中核設備として稼働を開始している。

■納入背景

・「人手不足」と「安全性確保」を両立させる現場ニーズに対応

 くすりの福太郎では、調剤業務における省人化と安全性向上の両立を目指し、自動化設備の見直しを進めてきた。こうした中、イトーキの「DAP with MediMonitor」は、省スペースかつ拡張性のある設計に加え、導入・運用コストを抑えつつ過誤防止機能も備えている点が評価された。薬剤師の業務の一部を非薬剤師に移行するなど、人件費の最適化を図る施策とも相性が良く、今回の新店舗での導入に至った。

■納入製品の特長

・現場の業務を支える自動化と記録機能

 今回納入した「DAP with MediMonitor」は、標準ユニットに拡張ユニット2台を組み合わせた構成である。省スペースでも効率的に運用できるよう設計されており、新規開店の調剤店舗にも柔軟に対応可能である。

 同システムは、スタッカークレーンが薬剤を自動で運搬する仕組みを備えており、作業者が薬剤の保管場所を記憶する必要がなく、業務の属人化を防止する。また、薬剤の重量を自動で計測する検品機能により、数量の数え間違いといったヒューマンエラーの抑制にもつながる。さらに、薬剤監査後にはピッキングした薬剤の総量を自動で写真撮影し記録として保存するため、アリバイ管理が自動的に行われ、調剤業務の信頼性向上に貢献する。

■くすりの福太郎 調剤運営本部 副本部長 田中裕三氏のコメント

 新店舗の立ち上げにあたり、限られた人員でも高品質な調剤サービスを提供できる体制の構築が求められた。「DAP with MediMonitor」は、自動化による業務効率化と、過誤防止や記録保存といった安全性の向上を同時に実現できるシステムである。現場からもすでに前向きな反応が得られており、今後の店舗展開においても積極的な活用を検討していく考えである。

■薬剤自動ピッキングシステム「DAP with MediMonitor」について

 小型ロボットにより薬剤トレイを入出庫する自動ピッキングシステムである。入出庫の自動化と高度な監査支援機能を統合した設計により、調剤薬局における「薬剤ピッキング」と「監査支援機能」を一体化したシステムとして、過誤防止と薬剤師の人手不足解消に寄与する。

【イトーキの設備機器事業について】

 イトーキは1890年創業。ミッションステートメントに「明日の『働く』を、デザインする。」を掲げ、オフィス家具の製造販売、オフィス空間デザイン、働き方コンサルティング、オフィスデータ分析サービスのほか、在宅ワークや家庭学習用家具、公共施設や物流施設向け機器など、「Tech×Design based on PEOPLE」を強みに、さまざまな「空間」「環境」「場」づくりを支援している。

 設備機器事業では、安全性と機能性が求められる工場・物流設備(SAS)をはじめ、高い技術と信頼性が必要とされる特殊扉、生体認証やICカードによる情報セキュリティシステムなど、社会ニーズに的確に応えるシステム設備を幅広く提供している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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