OKI、群馬県高崎市に半導体向け化学分析拠点「高崎ラボ」を開設

■半導体製造現場の課題に応える化学分析サービスを7月4日開始

 OKI<6703>(東証プライム)グループのOKIエンジニアリング(東京都練馬区)は7月3日、群馬県高崎市に「高崎ラボ」を開設し、半導体製造ライン向けの化学分析サービスを7月4日から開始すると発表した。同ラボでは、クリーンルーム内の空気中微量成分や薬液中の不純物を分析し、半導体製品の品質維持に不可欠な高度分析を提供する。サービス開始初年度の売上目標は5,000万円を掲げる。

 生成AIの進展や半導体の高性能化を背景に、製造現場では化学物質管理の重要性が高まっている。OKIエンジニアリングは、外部委託の需要増に対応すべく、北関東地域に拠点を設けた。不純物の混入は製造後に判明することが多く、迅速な分析と復旧体制が求められているが、近隣に対応可能な分析拠点が不足していた。高崎ラボはそのニーズに応え、地域の製造業に貢献する。

 同ラボでは、濃縮イオンクロマトグラフやICP発光分光分析装置を活用し、酸・アルカリ・有機溶剤中の不純物を高感度に測定。地域密着型サービスとして、対面相談や緊急対応にも対応する。今後は、長野県や新潟県などへの展開も視野に入れており、半導体産業の信頼性向上と品質強化を支援していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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