TSIホールディングスが急伸、第1四半期の大幅増益と自社株買い・消却、デイトナ・インターの子会社化を好感

■営業利益は49%増加、第2四半期累計の予想額を上回る

 TSIホールディングス<3608>(東証プライム)は7月15日、大きく出直る相場となり、朝寄り後に14%高の1270円(155円高)まで上げて約4か月ぶりに1200円台を回復、午前10時半にかけても強い値動きとなっている。14日午後に第1四半期決算を発表し、同時に発行済み株式総数の6%規模の自己株式取得(自社株買い)、これにより取得した全株式数の消却、ファッション・リテイラーとして20代から40代を中心に人気の株式会社デイトナ・インターナショナル(東京都渋谷区神宮前)の子会社化について発表。期待と注目が集まった。

 第1四半期連結決算(2025年3~5月)は、営業利益が前年同期比48.7%増加して15.14億円となり、期初から据え置いた第2四半期(25年3~9月)の予想額10億円を上回った。「前期の事業撤退等の影響があり減収となったものの、収益構造改革の成果が具体化し、営業利益以下のすべての段階利益で増益となった」(決算説明資料より)。自社株買いは、450万株(自己株式を除く発行済株式総数の6.45%)、60億円を各上限として、25年7月23日から同年12月31日までの予定で実施するとした。

 デイトナ・インターナショナルの株式取得は、その議決権所有割合の70.0%をユニゾン・キャピタル5号投資事業有限責任組合(東京都千代田区)から取得するとし、株式譲渡実行日は25年9月2日(予定)。デイトナ・インターナショナルは長年にわたるリテイラーとしての実績に加え、小売の課題を解決する様々なソリューション、サービスを外部企業に提供するSaaS型のビジネスを展開している。事業ポートフォリオの戦略的補完が図られるとともに、新たな顧客獲得が可能になり、複合的な成長効果も期待されるとした。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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