レナサイエンス、希少疾患薬「RS5614」が助成採択、悪性黒色腫治療薬の開発進展へ

■国立研究開発法人の令和7年度事業に採択、最大3年間の支援対象

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は7月16日、同社が開発する悪性黒色腫治療薬「RS5614(PAI-1阻害薬)」が、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所の令和7年度希少疾病用医薬品等試験研究助成事業に採択されたと発表した。RS5614は厚生労働省から希少疾患用医薬品の指定を受けており、今回の助成は同薬を対象とした第Ⅲ相医師主導治験が対象となる。

 悪性黒色腫は国内での患者数が約5,000人にとどまる希少疾患だが、米国では約140万人が罹患している。現在は免疫チェックポイント阻害薬による治療が普及しているが、重篤な副作用や高額医療費といった課題がある。RS5614は安全性が高く、経口投与が可能な低分子医薬品であり、第Ⅱ相試験で有効性の証明を取得している。

 同社は現在、東北大学病院など国内18施設において第Ⅲ相治験を進行中であり、薬事承認を目指している。今回の助成事業では、2025年4月から2026年3月までの研究費に対して、支出経費の2分の1を上限に助成を受けられる見通し。2026年3月期の業績予想には、悪性黒色腫研究費の20%相当を収益として織り込んでおり、今後の進展により適時開示を行うとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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