トリプルアイズが急反発、AI顔認証システムなどで知られ、証券口座の「生体認証必須」に期待強まる

■「世界最大級512次元の特徴量を顔画像から検出、個別認識」とされ注目度高い

 トリプルアイズ<5026>(東証グロース)は7月17日、反発して始まった後も次第に上げ幅を広げ、午前11時過ぎに19%高の1240円(195円高)まで上げてV字型の急反発となっている。AI顔認証システムなどで知られ、証券口座の不正認証による乗っ取りを防止する目的で「生体認証を必須に、金融庁・日証協が指針案」(日本経済新聞7月16日付朝刊)と伝えられており、買い材料視されている。

 同社のAI画像認識プラットフォーム・AIZE(アイズ)は、「世界最大級512次元の特徴量を顔画像から検出、個別認識できます」(同社ホームページより)とされ、注目度が高いとされる。報道によると、金融庁と日本証券業協会は15日、証券口座の乗っ取り事件を受け、インターネット取引の対策を盛り込んだ指針案を公表した。「顔や指紋を使った生体認証やPKI(公開鍵暗号基盤)と呼ぶ暗号化技術など高い安全性を備えた本人確認の手法を必須にする」という。

 現在、野村証券や大和証券ではログインパスワードなどを入力すると登録済みのスマートフォンに「ワンタイムパスワード」(数字)が送られ、これも入力しなければログインできない方式となっている。楽天証券では、数字の代わりに自動車や地球、ワニ、犬などのログイン送られ、組み合わせ通りに絵を入力しないとログインできないが、ちょっと目が休まる方式となっている。(HC)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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