FRONTEOと米オクラホマ大学、AI活用でがん創薬の共同研究を開始

■自然言語処理AI「KIBIT」と臨床研究の融合で創薬効率化を目指す

 FRONTEO<2158>(東証グロース)は7月23日、米国オクラホマ大学と共同で、がん領域を対象とした創薬研究を開始すると発表した。FRONTEOが開発した創薬支援AI「Drug Discovery AI Factory(DDAIF)」による仮説生成機能と、オクラホマ大学の臨床研究力や医学的知見を融合し、新たな創薬標的やドラッグリポジショニングを目指す。対象となる疾患は、有効な治療法が確立されていないアンメット・メディカル・ニーズ領域である。

 同研究は、がん研究の拠点であるオクラホマ大学医学部の武部直子教授の主導により実施される。FRONTEOはAIを用いた標的分子の抽出や疾患メカニズムの仮説構築を担い、オクラホマ大学は臨床経験と研究施設を活用し、細胞や動物を用いた実証に加えて臨床検証も行う。これにより、データ解析から臨床試験まで一貫した研究体制が構築される。

 創薬分野では、従来手法では難しかった新規標的の発見や仮説の検証が課題とされてきた。今回の連携では、AI技術と先端医療の融合により、研究効率の向上と医薬品開発の成功確率を高めることが期待される。FRONTEOは今後もAIを活用した創薬支援の社会実装を進め、医療の質や患者のQOL向上への貢献を図る方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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