
■新たな収益インフラ構築へ、ゼロフィールド社と連携し実証運用を開始
マックハウス<7603>(東証スタンダード)は7月29日、米国データセンターを活用した暗号資産マイニング事業への新規参入を見据え、ゼロフィールド社と連携した実証運用を開始したと発表した。低廉な電力単価と高信頼性を誇る米国テキサス州などを拠点に、収益インフラの再構築を目的とした新事業であり、単なる仮想通貨採掘にとどまらず、企業価値向上を狙う戦略的取り組みと位置づけられている。
同事業は、マイニングで得たビットコインを企業の財務安定化や成長投資に活用する構想を持つ。評価益や保有資産としての価値に加え、再生可能エネルギーの活用や需給調整によるインセンティブ獲得といった先進的な収益モデルの導入も視野に入れる。今後は、数百台規模の機材導入や現地法人設立、成長ファンドとの連携による再投資などを段階的に進め、資産価値の最大化を図る方針である。
マックハウスはこのマイニング事業を通じて、主力の衣料品事業と新たなデジタル領域の融合による企業のトランスフォーメーションを推進する考えを示した。中長期的には、暗号資産とAI・Web3分野への再投資を通じた循環型ポートフォリオの構築を目指し、株主価値の持続的な向上に挑む。現時点では業績への影響は軽微とされるが、今後の進展に応じて必要な開示を行うとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)